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「素朴な疑問!石油も天然由来なのに、なぜ、カラダに悪いの?」
「天然由来だから安心」って、本当?石油の意外な真実と、私たちの選択
こんにちは!
あなたは「天然由来」という言葉に、どんなイメージを持っていますか?
きっと、「身体にやさしい」「自然の恵み」「なんだか安心」…
そんな安心できる温かい印象を抱く方が多いのではないでしょうか。
私もそうです。
だからこそ、食品や化粧品、日用品を選ぶとき、
「天然由来成分配合」なんて表示を見ると、つい「これなら大丈夫かな?」って手に取ってしまいますよね。
でも、素朴な疑問をもちませんか?
私たちの生活に欠かせないあの「石油」も、実は地球の地下深くで何億年もの時をかけて生まれた、れっきとした「天然由来」の資源なんです。
そう聞くと、
「え、でも石油って身体に悪いって聞くし、環境にも良くないって言うよね?なんでだろう?」
って、素朴な疑問が湧いてきませんか?
今回は、そんな疑問に寄り添いながら、石油の正体と、私たちが毎日口にするものや使うものを選ぶ上で、とても大切な「添加物」や「自然素材」のことについて、一緒に深く掘り下げていきましょう。
🔶石油って、そもそも何者? 地球がくれた「化石の恵み」の物語
まずは、石油の物語から始めましょう。
石油は、簡単に言うと、遠い遠い昔、海の底や湖の底で生きていた小さな小さな生物たち(プランクトンなど)の死骸が始まりなんです。
彼らの体が海底にゆっくりと積もっていき、その上にさらに土や砂が何百万年、何億年もの時間をかけて降り積もりました。
気が遠くなるような長い年月をかけて、地球の熱と重い圧力、そして微生物たちの働きによって、その死骸が少しずつ変化していったものが、私たちの知る石油なんです。
石油の主な成分は、炭素という原子と水素という原子が手をつないだ「炭化水素(たんかすいそ)」と呼ばれるグループのものです。
他にも、ごくわずかに硫黄や窒素などが含まれています。
地下から掘り出されたままのものが「原油(げんゆ)」と呼ばれ、
これを大きな工場で丁寧に加工(精製)することで、私たちの車を走らせるガソリン、暖房に使う灯油、そしてプラスチックの元になる「ナフサ」など、本当に様々なものが生まれてくるんです。
こう考えると、石油って本当に地球が私たちに与えてくれた、とてつもなく長い歴史を持つ「天然由来」の贈り物だと思いませんか?
🔶「天然由来」なのに、どうして危険なの? 石油と「化学の力」がもたらす真実
ここからが、「なぜ?」に迫る本題です。
「天然由来なのに、どうして石油から作られたものが身体に悪いって言われるんだろう?」
この疑問には、実は大きなヒントが隠されています。
それは、「天然由来の原材料」であることと、「出来上がったものが安全であること」は、まったくイコールではないという点です。
考えてみてください。
山に生えている毒キノコも、れっきとした「天然由来」ですよね。
でも、食べたら大変なことになってしまいます。
石油も同じなんです。
確かに天然の恵みですが、そこから人間が「化学の力」を使って、意図的に新しい物質を作り出す過程にこそ、私たちが気をつけたいポイントがあるんです。
石油からプラスチックや医薬品、そして様々な化学物質を生み出すとき、そこには複雑な「化学反応」が使われます。
この反応によって、石油という天然のドロドロした液体から、まるで魔法のように、これまで地球上に存在しなかった、全く新しい形や性質を持つ物質が生まれてくるんです。
でも、この人工的に合成された物質たちが、私たちの体の仕組みと必ずしもうまく「おつきあい」できるとは限りません。
- 原油の中に潜む有害なもの
原油そのものには、例えばベンゼンや「多環芳香族炭化水素(たかんほうこうぞくたんかすいそ)」というグループの物質など、ガンを引き起こす可能性があることが知られているものが含まれています。だから、ガソリンを飲んでしまうなんてことは、絶対に考えられないほど危険な行為なんです。
- プラスチック製品の「柔軟剤」や「強化剤」
私たちの生活でよく見かけるプラスチック製品には、その性質を変えるための化学物質が加えられていることがあります。
- 透明で丈夫なプラスチック製の容器(赤ちゃん用の哺乳瓶、水筒、食品保存容器、CDケースなど)に使われる「ビスフェノールA(BPA)」という化学物質。
柔らかいプラスチック製品(食品用ラップ、子ども向けのおもちゃ、点滴のチューブ、ビニール製の床材など)をフニャッとさせるために使われる**「フタル酸エステル」という化学物質のグループ。
これらの物質は、体の中で女性ホルモンと似たような働きをしてしまい、体のバランスを崩す可能性があると言われています。これらは「内分泌かく乱物質」と呼ばれ、例えば食品容器から食べ物の中に溶け出して、知らず知らずのうちに私たちの体内に入り込んでいる可能性も指摘されているんです。
- 実は身近な「お薬」も石油から
驚くかもしれませんが、私たちが病気の時に頼る**医薬品の多くも、実は石油を原料として作られているんです。もちろん、お薬はとても厳しい検査をクリアして安全性が確認されていますが、その出発点が石油由来の化学物質であるという事実は知っておくと良いですね。医薬品に限らず、化粧品、洋服の繊維、食品を長持ちさせるための添加物など、あなたの身の回りにある多くの「人工的に作られた」ものが、実は石油を元に生まれているんです。
- 作る過程に残る、わずかな不純物
そして、化学製品を作る過程で、ごく微量な有害な物質が、意図せず残ってしまう可能性もゼロではありません。
そうなんです。
石油由来の物質が「危険」と見なされることがあるのは、元々は天然由来であっても、人間が「化学の力」を使って作り出したものが、私たちの体の仕組みに合わなかったり、体に影響を与える可能性のある成分を含んでいたりする可能性があるからなんです。しかも、そもそもが原油は発がん性物質があると認められているという現実があります。
🔶便利さと引き換えに・・・地球への重い「つけ」と「分解されない」宿命
安全性だけでなく、石油から作られる製品、特にプラスチックは、私たちの地球にとっても大きな課題を突きつけています。
- 作るのに膨大なエネルギーとCO2(二酸化炭素)
石油を地下から掘り出し、運んで、化学製品にするまでには、ものすごい量のエネルギーが必要です。そのエネルギーの多くは、やはり化石燃料を燃やすことで生まれるため、地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)が大量に排出されてしまうんです。
- 「生分解できない」という宿命
そして何よりも大きな問題は、石油由来のプラスチックのほとんどが、自然界の微生物の力では分解されない「生分解性(せいぶんかいせい)」を持たないことです。つまり、一度作られてしまうと、そのプラスチックは何百年、何千年もの間、地球上に残り続けることになるんです。
- マイクロプラスチックの脅威
私たちが捨てたプラスチックごみが海に流れ着くと、波や紫外線の力で少しずつボロボロになり、ついには目に見えないほど小さな「マイクロプラスチック」や、さらに小さい「ナノプラスチック」になってしまいます。これらが海の生き物たちに取り込まれ、魚を食べるといった形で、巡り巡って私たちの体内にも入ってくる可能性が指摘されているんです。その健康への影響については、今、世界中の科学者たちが必死に研究を進めているところです。
🔶これからの私たちの選・・・添加物と「自然素材」を選ぶ、新しい暮らし方
ここまで、石油の真実と、それが私たちや地球に与える影響について見てきました。
現代社会で石油由来のものを完全に避けて暮らすことは、正直とても難しいことです。
医薬品のように、その恩恵なしには健康や命を守れないものもたくさんあります。
でも、だからこそ、私たちは意識的に、そして賢く選択していくことができるはずです。
例えば、食品添加物。見た目を良くしたり、日持ちさせたり、風味を加えたりするのに役立っていますが、多くの添加物が石油を元にした化学合成によって作られています。
中には長期的な摂取によって、健康への影響が懸念されるものも残念ながら存在します。
また、毎日使うシャンプーや洗剤、肌に直接触れる化粧品、そして私たちが身につける服や使う食器まで、気づかないうちにたくさんの石油由来成分が使われているんです。
だからこそ、私たちが日々の生活で口にするものや肌に触れるものを選ぶ際に、「何からできているんだろう?」と、成分表示に目を向けてみることが、とても大切になってくるんです。
- 余計な添加物を避ける工夫
スーパーで加工食品を選ぶとき、裏の表示を見て、できるだけ添加物の少ないものを選んでみませんか?
- 心安らぐ「自然素材」を選ぶ
プラスチック製品を少しずつ減らして、木のぬくもりを感じる木材や竹、透明で清潔感のあるガラス、どっしりとした陶器や瓶、そして肌に優しい綿や麻などの「自然素材」でできた製品を暮らしに取り入れてみましょう。
- 新しい素材にも目を向けて
石油に代わる、植物などのバイオマスから作られた「バイオプラスチック」のような、環境への負荷が少ない素材を選ぶことも、これからの大切な選択肢になっていきます。
石油は確かに地球がくれた素晴らしい贈り物ですが、そこから作り出された化学物質や製品は、使い方によっては私たちや地球に負担をかけてしまう側面があることを忘れないでください。
「天然由来だから安心」という単純な考え方ではなく、「その物質がどんなふうに作られて、私たちの体や地球にどんな影響を与える可能性があるんだろう?」と、一歩踏み込んで考えてみること。
これこそが、これからの時代、私たちがより健やかに、そして地球に優しく暮らしていくための大切な一歩になるはずです。
あなたの身の回りにある「天然由来」の本当の意味を、ぜひこの機会にじっくりと考えてみませんか?