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第4回【消費税の不都合な真実・最終回】
国の計画が私たちの食卓を壊す?料理研究家と考える「未来のレシピ」
消費税の謎に迫るシリーズ、いよいよ最終回です。
今回は、「なぜ消費税で私たちの生活は苦しくなるのか?」という素朴な疑問から、その裏にある国の本当の狙い、そしてこの状況から私たちの食卓と未来を守るために何ができるのかという「未来のレシピ」を、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
🔶 経済ではなく「メンツ」?制度導入の本当の理由
専門家によると、インボイス制度の導入は、日本の経済状況を良くするためではありませんでした。
それは、財務省が消費税を導入した当初から抱いていた「ヨーロッパの国々がやっているから、日本もやるべきだ」という、いわばメンツや前例踏襲のための「悲願」だった、というのです。
【たとえ話:町内会のムダな公園づくり】
あなたの住む町内会が、まだ遊具もキレイで緑も豊かな公園を持っているとします。
ところがある日、役員がこう言い出しました。
「隣町のA町が、ヨーロッパ風のオシャレな公園を作ったらしい。
うちの町も、今の公園を取り壊して、同じものを作るべきだ!」
住民は「今の公園で十分なのに」「そんなお金があるなら、別のことに使ってほしい」と反対します。
しかし役員は、「先進的なA町に追いつくのが我々の使命だ」と聞く耳を持ちません。
結局、多額の費用をかけて公園は作り変えられ、住民の満足度は下がってしまいました。
インボイス制度の導入は、この話に似ています。
国民の生活や経済合理性よりも、「他国がやっているから」という形式を整えることが優先された結果、多くの矛盾と負担が生じているのです。
🔶 インボイスは「さらなる増税」への布石
さらに、専門家は「インボイス制度は、将来の消費税率引き上げのための布石だ」と警告します。
国民の反発が大きい直接的な増税の前に、まずインボイスで税を取りやすい仕組みを固めておく。
そして、「社会保障のため」「財政危機だから」という理由をつけて、一気に税率を引き上げる…。
そんなシナリオが透けて見えるのです。
🔶さいごに:希望のレシピは、私たちの手の中に
4回にわたり、消費税の知られざる正体について見てきました。
それは遠い世界の難しい経済の話ではなく、八百屋さんの店先から一本の美味しいトマトが消えるかもしれない、という私たちの食卓の話であり、ストレスが腸=健康に影響を与える、私たちの健康の話でした。
「こんなに大きな問題、自分一人が何かを知ったところで、何も変わらない…」
そう感じるかもしれません。
私も、最初はそうでした。
ですが、絶望は何も生み出しません。
そして、私たちは無力ではありません。
料理研究家として、一人の生活者として、私たちのキッチンから始められることがあると信じています。
1.「知る」そして「見方を変える」
まず、最大の武器は「知ること」です。
このシリーズをここまで読んでくださったあなたは、もう消費税のニュースを以前と同じ気持ちで見ることはないはずです。
お財布の中のレシートに印字された「消費税」の文字が、社会の仕組みや、誰かの苦労と繋がっていると想像できる。
その視点を持つことが、すべての始まりです。
2.「選ぶ」という、静かで力強い応援
私たちの日々の買い物は、社会への静かな投票行動です。
インボイス制度の影響で苦しんでいるかもしれない、個人経営の小さなお店。
情熱を持って、安全で美味しい食材を作ってくれている農家さん。
そうした「応援したい」「残ってほしい」と感じる場所で、意識的に商品を選ぶ。
その一つ一つの選択が、お店や生産者さんを支える力強い一票になります。
3.「話す」ことで、空気を変える
「このトマト、すごく美味しいね。作ってくれた農家さん、大変じゃないといいな」
食卓での何気ない会話からで構いません。
今日知ったことを、家族や友人に話してみる。
なぜ、正直者が馬鹿を見るような仕組みがあるのか。
なぜ、私たちの暮らしは豊かにならないのか。
一人の「なぜ?」が二人、三人と共有されるとき、それは社会の「空気」を変えるきっかけになります。
腸活料理研究家が取り上げた今回の消費税の真実という話。
本当の「腸活=健康づくり」とは、ただ体に良い食材を摂ることだけではないと、私は考えています。
その食材が育つ「健やかな社会」という土壌があってこそ、私たちの心と体の健康は、本当の意味で花開くのではないでしょうか。
政治や経済は、一部の専門家だけのものではありません。
私たちの暮らしそのものです。
この記事が、皆さんの日々の食生活と、社会のあり方を少しだけ結びつけて考えるきっかけになれたなら、料理研究家として、これ以上の喜びはありません。
消費税の真実について、シリーズにお付き合いいただき、ありがとうございました。