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幕末時代の建物にて、食事提供させていただきました。
2017年11月25日

久留米・草野町は、歴史ある街並み。。。

幕末時代の南山荘で、フードアトリエ湖舟スタイルの食事を提供させていただきました

南山荘の上野さんは、おもてなしの心がすごい!

それは、お客様を知り、それからのストーリーを大事にした室礼やおもてなし。。

お庭も古く存在したままを週末ごとに帰って来られ、お手入れにも余念がない。。

この時期のお客様のおもてなしを外したくない理由は、お邪魔すれば、一目でわかりました!

古木のモミジの紅葉とその落ち葉のじゅうたんは圧巻でした!

そこで、食事提供のお話をいただいたのが、今年の春だったでしょうか。。

上記のお品書きは、時間が取れず上野さんにお願いした仕上がり、これも、上野さんの拘りが盛り込まれていました。。

南山荘の「南」と、私の名前の「貴」を、このためにゴム板で彫ったのだとか。。

すごいな〜!

※ この度のおもてなしは、南山荘さんの企画で、わたしとコラボさせていただきました。

下記URLは、昨年の南山荘の情報を見つけたので、参考にご覧ください。。

http://www.kurume-machihaku.com/app/program/6002650134872064

テーブルには、ナプキンリングにお庭の竹でこれまた上野さんの手作り。。

床の間の室礼は、お邪魔するたびに毎回違います

今日のお客様の中には、もと消防士

仕事熱心な時代を経てきたその話に因み、お客様のことを思う室礼。。

そのような建物と室礼、お庭の場所で、食事を開始。。

まずは、昆布出汁と鰹出汁の旨味の相乗効果、調味料を加えていく旨味の変化を体験していただき、料理とはこういうことなんじゃないかな、という前置きからスタート。。

素晴らしい器は、有田の蒲仙堂ぎゃらりーしょっぷさんからお借りしたもの。。

https://www.facebook.com/busendou/

お客様の感動は、器でも感じていただけます。。

旨味の変化を感じていただいたところで、椀物を。。

椀は、先日お邪魔した友人のお友達の古民家で見つけたもの。。

一目惚れして、使わせて貰えることに快諾していただき、使うのが楽しみでした!

その古い木箱には、明治35年との筆書き。。

椀種には、南山荘の落ち葉をイメージして、5種類の具を散らして仕上げました。。

次は、八寸。。。

そこには、お庭で採った葉っぱを盛り込んで。。。お庭は宝の山です!

今朝、採取していたら楽しくなってきて、料理提供のことをふと忘れてしまいそうでした(^.^)

ツワブキ、ツワブキの花、熊笹、紅葉、柿の葉、生姜の葉、椿の葉、、、たくさんで嬉しい!

なんと、向きが間違って撮っていました。。

お客様は、明るい時間のお酒を嗜みながら、お召し上がり。。。

煮物には、お客様の目の前で土鍋で仕上げて、盛り付けてご提供。。

煮物に、使用した蓋物は、こちら。。。

最後は、土鍋ごはん。。

丹波黒豆産の黒豆ごはんに八女茶のてん茶を振りかけて。。。

ご飯の温かな熱からお茶の香りが立ってきたのも、楽しんでらっしゃいました。。。

香の物に、山汐菜のお漬物。。。

筑後川沿いで採れていた山汐菜は、父の好きなお漬物でした。。

デザートに、柿を紅葉した葉で装って。。

最後に、フードアトリエ湖舟自家製のグラノーラを山のいぶきのヨーグルトをかけて。。

山のいぶきさんは、先日、NHKのぅまいっ! で、生産者の詳しい紹介をされて、今、大反響のようです。。

http://www6.nhk.or.jp/umai/archive/archive.html?fid=255

フードアトリエ湖舟では、毎月入荷しており、その美味しさは、やめられません。。

私のグラノーラには、是非、山のいぶきさんの牛乳やヨーグルトに合わせていただきたい!

今回のお客様もグラノーラをご購入くださいまして、ありがとうございました!

ここで載せた写真は、終わってから、もう一度盛り付けて、写真撮りしたものです

掛け軸が見ている景色は、こちら。。

古木の紅葉と落ち葉の絨毯が圧巻です。。

食事は全部、私の想いなども盛り込んで、説明させていただきながら、召し上がっていただきました。。

お話させていただく途中にも、紅葉の葉がハラハラと落ちて行く様子が、何とも風流過ぎて、話を止めて、そちらを暫くみていたい気分にもかられました。。

食事は、おいしいだけでなく、そこに存在するたくさんのストーリー。。

器があり、テーブルコーディネートがあり、食材があり、料理する人やそれに関わること。。

それも、料理をいただく楽しみだと思っています。。

お食事を終えた後は、母屋に移動され、上野さんの説明を受けながら、豪華な室礼をご堪能しながら、暫しゆっくりとされ、再び戻ってきて、上野さんが、お茶とお菓子のご提供。。。

一日、ゆっくりとされたお客様の時間は、とても贅沢な時間。。。

とても喜んで帰られたとのこと。。

あとでまた、お礼のお電話があったそうです。。

最高のおもてなしの食事を担当させていただき、ありがとうございました。。

そして、器のご提供くださった蒲仙堂ぎゃらりーしょっぷさん、ありがとうございました。。